形状による鉄塔の分類

形状による鉄塔の分類

四角鉄塔

一般的な形状で、鉄塔断面が正四角形となっています。鉄塔部材構成により、鋼管鉄塔、山形鋼鉄塔があります。規模的には、30m程度から大きなものでは100mを超えるものまで、送電規模によりさまざまな大きさのものがあります。

矩形鉄塔

特殊な形状で、鉄塔断面が矩形となっています。架渉線を多く支持させるため、上部に梁材を有する鉄塔です。イメージ的には、四角鉄塔を2基並べて梁材でつなぎ、下部はトラス骨組みで一体にしたものです。

三角鉄塔

鉄塔断面が三角形となっています。鉄塔に加わる荷重と部材に生じる応力の特性から、合理性と経済性を考慮して開発、適用された鉄塔です。

環境調和型鉄塔

都市景観に調和した鉄塔をとの社会的な要請などに対応すべく開発、適用された鉄塔です。構造は、片持梁(単柱)、またはラーメン構造(2~4本柱)となっています。主柱材は板巻き鋼管で、梁材はビルドH型鋼を一般に適用しています。

都市型鉄塔

四角鉄塔と環境調和型の中間的な存在で、景観に配慮し、かつ経済性なども考慮に入れた鉄塔です。塔体はトラス、腕金(架渉線の支持部分)はラーメン構造となっています。